自作キーボード REVIUNG39を組みました
いろいろありましたが無事完成し、使い始めることができました! めちゃくちゃかっこいいです!
なおこれまで使ってきたカスタム系?キーボードはこんな感じです。
- ErgoDox EZ 2018年2月〜2019年3月
- Zinc 2019年3月〜現在
あとはMacbookのキーボードも日常的に併用しています。
今日は練習を兼ねて、ブログなんて数億年ぶりですが早速このキーボードを使って書いてみようと思います。
配列
Zincはスタッガードですが、その前はErgoDox EZを使っていたため、REVIUNG39のオーソリニア配列も特に問題なく使えています。 EZはちょっとキーが多すぎて使いこなせていなかった部分があったので、「コンパクトで最低限」が好きな自分にとってはとても相性がいいように思います!
一体型
今回久しぶりに分割型ではなく一体型なので、膝の上でも安定して入力ができていい感じです!
これまであまり意識したことがなかったのですが、一体型の大きなメリットとして、物理的にひとつにまとまっていることによる安定感がありそうですね。 キーボード置く位置の調整をすることは結構あると思うのですが、分割型だと片方ずつやらないといけないので、ちょっと姿勢を変えるときなんかに面倒なんですよね。 いま「そうかこんなに楽なのか!」と驚いています。
軸
ErgoDox EZもZincもKailh Silver(銀軸)を使っていたのですが、今回いわゆるベーシックと言われる赤軸をあえて選んでみました。 センシティブな銀軸に比べると、指を軽く置いておいても反応しないでいてくれるので、結構いいかもしれないです。
キーキャップ
キーキャップはこちらです。 banggood.app.link
banggoodという見知らぬECサイトで見知らぬ誰かとグループバイ(共同購入)しました。 アプリを日本語表示にしたら完全に中華クオリティで意味がわからなかったので、2,000円しなかったし届かなくてもまあいいかくらいに思ってました。 が、ちゃんと届きました笑 船便にしたので1ヶ月くらいかかりましたが送料はタダでした。 banggoodいいじゃん。よく知らないけど。
このキーキャップは「Backspace」や修飾キーの字体や色合いのかっこよさに一目惚れしたのですが、誤算というかちゃんと確認していなかったのは、「Backspace」もそれ以外のかっこいい修飾キーも、ちょっと大きすぎて今回装着できなかったことですね^^; 現状BigBangの余っているやつを使いまわしていてちょっと変なので、早いとこ合うやつを探してそこだけ入れ替えたいと思います。 秋葉原の方でキーキャップガチャ回そうかな?
キーマップ
これまで半年くらいZincというキーボードを使っていて48キーあるのですが、一気に減らして名前の通り39キーに挑戦です。
一応事前にZincにも事前に同じキーマップを入れて仕事で無理やり使っていたので、いま特に違和感なく使えています。 というかキーマップに慣れるのが一番大変かと思ったんですが、意外とすんなり適応できました。まだまだ記号は探しちゃう時ありますが。
今回のキーマップのポイントは、
- 表面にある「、」や「。」などの記号は全て別レイヤーに
- Ctrl, Alt, Cmd, Shiftは全て表面に
といったところです。これは、裏面に修飾キーを置いてみた時に、例えばCmd + Zのようなパッと使いたいキーボードショートカットの学習コストが上がってしまい、さすがに効率の悪さを感じたためです。 以下にキーマップは公開しています。
表面にあった記号が裏に行っても案外不自由しないもんですね。
まとめ
自作キーボードは初心者なので、半田付けの実装中には作者さんに文字通り手取り足取り教えていただいて、大変助かりました。ありがとうございましたm また、キーボード選びに付き合ってくれたmegoさんにも感謝ですm
もともとはゲーム中のチャット用に使っているFilcoのキーボードがJIS配列で使いづらいし青軸でうるさいしということでもう一台を検討しはじめたのですが、想像以上にいい感じの一台が手に入ったので、仕事でも導入できそうです! まじですごくいい。見た目も宇宙船みたいだけど気分も飛べそう!笑 毎日寝不足になりながら頑張った甲斐がありました。
完成😭 #reviung39 pic.twitter.com/ESYy8MnZWK
— Toshihiro Suzuki (@toshi0383) October 22, 2019
オススメです〜
DAZN F1観戦記
こんにちは、@toshi0383 です。
DAZNは去年も契約していたのですが、F1を観るために今月から再開しました。 私のように配信関係の仕事に携わっていたり、アンテナが高い若者層にはこういうサービスは身近だと思うのですが、世間一般的にはまだまだハードルが高い世界だと思います。 加入について迷っている方もいるかもしれないので、色々とまとめてみようと思います。 参考になれば幸いです。
料金
最近ドコモユーザが980円で利用できるようになっているようですが、mineoユーザの私には関係ないので、1,750円/月のプランを契約しました。 自宅はJ:COMをすでに契約しているので、別途フジテレビネクストを契約という選択肢もあったのですが、以下の理由により見送りました。
- フジテレビネクストだけなら追加で1,200円/月 程度だが、見逃しをフジテレビオンデマンドで見ようと思うと、追加で888円/月取られて、割高になってしまう。
- J:COMを引いているのは母親の部屋だけであり、普段私と嫁はどちらもテレビを見ないので丁度良いが、F1のためにこの回線をリビングに持ってくると、母親がリビングでテレビを見るようになってしまいお互いに不幸になる。リビングに回線を持ってくるのにもさらにお金がかかる。要するに、 ケーブルは悪。
まあドコモ割引って、mineoなどのいわゆる格安SIMなら2000円もかからないところを皆さんドコモに8000円とか払っているんでしょうから、実を言うと割引の意味はないんですけどね。そもそもの選択が間違っている件。
DAZNにするメリット
視聴スタイル
外で見る
ケーブルテレビは家でしか見れないのに、DAZNならどこでも見れるというのはやっぱり嬉しいです👍 ツイッターなど見ていると、フジテレビネクストの実況は結構面白いみたいだしみんな楽しそうなのですが、フレキシブルにどこでもいつでも見たい!という場合にはやっぱりDAZNみたいなサービスが合っていると思います。 昨日(3/25)も、移動中の電車の中で予選を見ていました。DAZNは画質がいいので、1時間の予選でパケットを2GBくらい消費してしまいましたが。。
家で見る
家で見る場合にも、光回線+優秀なWifiルーターは必須だと思います。理論値で下り1Gbps以上出る環境が整えられない場合、例えば以下に記載するマルチチャンネル視聴なんかをすると、帯域が足りなくなってしまうと思います。今回も結構ギリギリでした。念のため、視聴中は家の人たちにはインターネットを使わないようにお願いしたくらいです。
ちなみに以下のような構成です。
こういう感じかな。。 pic.twitter.com/tdqnVqmHZQ
— ネバダ最速の鈴木 (@toshi0383) March 26, 2017
去年試した時はAirPlayが禁止されていたので、テレビとPC(またはiPhone)の間はケーブルレス(例えばAppleTVやChrome Castに飛ばすとか)にできませんでした。ご参考まで。
マルチチャンネル
これはちょっとびっくりしたのですが、今シーズンからDAZNはF1用に3つの放送枠を用意していました。
- 通常の実況/解説付きのチャンネル
- オンボードカメラ映像のみのチャンネル (実況/解説一切なし、サーキットノイズのみ)
- ドライバートラッカー
オンボードカメラはずーっとオンボードカメラなので、めっちゃくちゃ楽しいです。フェラーリのオンボードカメラをずーっと見た後にザウバーのオンボードになると、明らかにスピードが違うのがわかりました。あまりメインの放送では映る機会の少ないドライバーも結構映ったりして、色々わかりました。オコンってすごい丁寧にクルマ走らせるんですね。 ドライバートラッカーは、こういうやつです。あまり見なかったけど。
これは、どうせやるならタイムボードみたいなやつの方がいいんじゃないかなと思いました。現在位置がわかっても、ピットインのタイミングくらいしか役に立つことがないような気が。
実況
実況解説はその時のメンバーにも寄るし見る側の好みもありそうですけど、去年よりはだいぶ面白くなった感じがします。 個人的には、小倉さんが毎回喋りすぎててその間に色々なタイミングを逃してアナウンサーが喋りにくそうなのと、中野信治氏がレース終盤になると毎回同じことしか言わなくなるので若干マンネリ化するというのが現状気になっています。でも小倉さんは基本的にレース業界にめちゃくちゃ詳しい人だし中野信治氏も元F1ドライバーだけあってドライバーを見る目が肥えていて時折鋭いコメントをしてくれたりします。去年はアナウンサーの人かなり解説の人に遠慮していたみたいだけど、今年は結構聴きやすいです。去年よくあったのは、「技術的な話題だから一応解説に振る=>だらだら喋られる=>いいカットが来たから喋りたいのに喋れない」とか。今日はどうするかと思って見ていたら、小倉さんの解説をぶった切って実況し始めてて笑いました。
DAZNにして困ったこと
配信トラブル
ライブ配信にトラブルはつきものですけど、例えば今回の予選でも上記マルチチャンネルのうちメイン以外の2つは途中でダメになっていたようです。 その後問題が解決できたのか、決勝は全く映像が途切れることはなく楽しませてもらいました。Jリーグでも問題にされちゃってたみたいですが、まだまだ既存の放送に比べたら安定していないような印象を受けてしまいますね。
遅延がちょっと気になるかも
今年はそういえば計測していないのですが、去年測ってみたところによると、やはり実際の時刻より1分近く遅延があります。DAZNは動画を一旦暗号化した上で配信しているので、現在の配信技術だとこれくらいが限界だろうなーという印象です。 Formula1.comのアプリで有料会員になるとライブタイミングボードが見れるのですが、これと一緒にDAZNを見ていると、ライブライミングの方が当然先に更新されるので、若干興ざめでした。ツイッターとかも、Tライブで追わない方がいいのかも。。フジテレビネクストを流しながらDAZNでオンボードカメラだけ見るというのなら、まあまだ楽しめるかもしれませんが、どうなんでしょ。
まとめ
Wowowやスカパーなど色々ありますが、F1を見れるこういうサービスが出てきてくれて、いい時代に生まれたなあと思います。そのうち、ダウンロード機能とか追加してくれると、見逃しを電車で見る時の帯域を気にしなくて良いなーとか、期待しています。 こちらからは以上です!
Giphy on slack
こんにちは、@toshi0383 です。
このところ開発者界隈でGIFが流行ってきているので、ジフ?岐阜?というのは置いといて、関連する話題を書いてみようと思います。
GIF画像が検索できるサービスはいくつかあるのですが、その中でもGiphy がいつのまにかslackに来ていたのでお知らせです。
slackで /giphy
コマンドと打ってみたところ、確かに反応しました。
リンクをたどって設定ボタンを押すと。。 なるほど、画像のレーティング制限をさせたいわけですね。 自分しかいないチャンネルなのでまあいいかということでAllを選択。
slackのチャンネルで /giphy ok
と入力。
出ました。楽しげですね。ちなみに日本語は未対応の様子でした。
Giphyは私が作っているアプリでもAPIを利用させてもらっているのですが、なんと最近Uploadもできるようになっていたようなので、今度試してみたいと思っています。
本のレビュー「SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル」
先週発売になった本で、早速届いたので読んでみました。
これからIT業界を目指すかもという方や、なんかわからないけど飛び込んできてしまったような方は、
一度読んでみると、業界の構図が見えてくると思います。
基本的にはこの3種類があって、それぞれのメリットとか、働く感じとか、なんとなく分かると思います。 どれが合うかは本人次第ですね。事業プランを聞いても他人事になっちゃうような場合は、他人が立ち上げたベンチャーに入社して当たるかどうかわからない賭けに毎日の労働をつぎ込むのは精神的に持たないと思います。基本フリーランサーとして適度に距離を置くか、黎明期は過ぎてある程度落ち着いた会社に入社して、ある程度余裕を持って働ける方がいいと思います。
自分は凡庸だと思っている多くのIT業界の方は、
ぜひ読んでみるといいと思います。 界隈で目立っている人たちがどうしてブログを書いているのかとか、フリーランスになるというのがどういうことなのかとか、コードを書くよりも重要なことがたくさん詰まっています。
ただまあ正直言って、この本で描かれている「フリーランサー」というのは詐欺師だと言っても過言ではないです。 ブログを書かなくてあまり目立っていなくても、ものすごく活躍している人はたくさんいます。そういう人たちは目立つ必要がないほど信頼も実績もあるのです。今もしあなたが駆け出しのプログラマーなら、この言葉を授けましょう。
ブログを書いたりSNSを眺めたりする暇があったら勉強しろ、偉人の残したコードを読め。 - toshi0383
お前はこの記事書いてるじゃないかって?このブログは趣味だからいいんです。
何はともあれ刺激的で面白い本ですので、オススメします。ぜひ読んでみてください。
SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル
ドラム練習アプリ、「Groove Freedom」を使ってみました
Groove Freedom というアプリの作者と友達になりました。しばらくドラムやっていなかったのですが、いい機会だと思って早速利用してスタジオに入ってみました。
ざっくり特徴 (App Storeの記載内容を適当に翻訳しました)
ハイレベルなドラムパターンを練習できる、最先端の技術を使った革命的なアプリです。
有名なメディアで下記のような賞を受賞しました。
- "すべてのドラマーが知っておくべきiOSアプリ" (MODERN DRUMMER MAGAZINE)
- "BEST DRUM APP OF 2015" (DRUM! magazine)
レッスンはすべてMike Johnstonの GROOVE FREEDOM の本の内容になっています。
- 4つのチャプター:バスドラム、スネアドラム、世界のグルーヴ、32符音符にチャレンジ
- 85種類以上のレッスン
- そのうち28種類のレッスンは、"Groove Breakdown" 画面を利用して細かく部分ごとに練習することができます。
- テンポやボリュームを変えるのはもちろん、ステレオパンや各パートをミュートしたり、リピートする回数を指定など自由自在です。
- 練習履歴機能:毎日の練習記録が自動的に残るので、後から見返すことができます。
サポート情報
- iOS7以降
- iPad2以降
課金情報
- 1か月、6か月、12か月の3種類の購読があるようです。
- いずれも大体週に¥150くらいの利用料です。
なんて良心的。。
レビュー
クールで直感的。使い易いUI
作者はTokyo iOS Meetupの運営に携わっている方で、アプリの完成度は相当高いです。練習ログのUIなど、とてもクールで気に入りました。随所随所のアニメーションも気が利いています。
パターンの組み合わせが豊富
例えば "バスドラム" のチャプターであればバスドラムのパターンが24種類くらいありますが、それぞれのレッスンに進む前にベースとなる上半身のパターンを選びます。 画面左側のペインが上半身のパターンです。
こんな難しそうなのもありました。ヒー。
気になる練習画面はこちら。さっきの画面で選択した上半身のパターンをベースに、16部音符までですべての可能な組み合わせのバスドラムパターンが練習できます。正直ここまで本格的だと思わなかったのでびっくりしました。
今日は1時間スタジオに入って、一番簡単なやつですべてのバスドラムパターンをこなしました。
日本語対応されてない部分が残っている
レッスンのイントロダクションの動画など、英語オンリーなところも残っていました。特にアプリの使い方のチュートリアルが全部英語で、しかも私はiPad mini2を使っていて文字も小さく見えてしまって、ちょっとつらかったです。
ま、基本的にレッスンに入ってしまえば音符とサウンドだけ追っていればいいので、日本語も英語も関係ないですけどね。
あったらいいなと思う機能
自分でパターンを作曲する機能
自分の好きなドラマーのドラムソロを徹底的に練習することもできるし、他の人とシェアすることもできればもっと楽しいかもな、とかいろいろ想像は膨らみました。 実際の録音からそのままリズム譜にしてくれたら楽なんですけどね。
3連符
この記事を書き終わる頃に気づいたのですが、基本中の基本である3連符は、どこにも見当たりませんでした。実装が難しいのかな?
3拍子や5拍子など変則的なものもありませんでした。これくらいUIがクールなら、上原ひろみみたいな複雑なパターンがあっても良さそうなのですが、なんて。。
まとめ
まとめると確かに、すべてのドラマーが持っているべきと言っても過言ではないアプリだと思いました。
個人練習の時は「SYNCOPATION for the modern drummer」という教本をよく持ち込んでいたのですが、このアプリを使う場合はiPadだけあればいいので、ちょっと身軽になり、助かります。(もうそろそろ楽譜をいちいち紙に書くような時代でもなくなりますよね?) 何より楽譜がちゃんと読めなくても再生ボタンを押せば耳から入ってくるので、相当捗りました。部分的な練習ができる "Groove Breakdown"機能は、初心者にはかなりありがたいのではないでしょうか。
もちろんドラムの音をすべてミュートすれば、ただのメトロノームとしても使えます。 アマチュアドラマーの皆さんは是非試してみてはいかがでしょうか?まずはiPadが必要ですので、持ってない方はお近くのApple Storeへ。。
本のまとめ:『銃・病原菌・鉄』ジャレド・ダイアモンド著
TEDの刺激的なスピーチに影響されたのか、無性に歴史書が読みたくなって購入しました。 www.amazon.co.jp
まだプロローグを読んだだけなのですが、上巻400ページのうち57ページを割いてしっかりまとめられていたので、一旦まとめておきたいと思いました。
何が言いたいのか
「各地域や人種によって歴史は異なる経緯をたどった。それは生物学的な要因であるとして片付けられることがある。しかしそれは間違いで、人々の置かれた環境の差異によるものである。その文明の親がアフリカ人であるか日本人であるかヨーロッパ人であるかは関係ない。」といったこと。
例えば、
- アメリカの先住民族はヨーロッパからの移民によって植民地支配された。なぜ、その逆ではなかったのか?
- なぜ黒人は白人の奴隷となり、白人は黒人の奴隷とならなかったのか?
- オーストラリアのアボリジニが近年になるまで狩猟採集民族であり続けて、日本人がそうでなかったのはなぜか?
このような問題は歴史学でも長年手にあまる研究課題として棚上げされてきたとのことで、解明することは学術的に大きな前進になるとのこと。実際、文明の誕生に法則が見出せるとしたら、それはとても興味深いことだと思います。 これらの問いに対し歴史的経緯(直接的な原因)だけでなく、その歴史が生まれるに至った究極的な原因を突き止め、人類文明の進化の法則を導き出そうというのがこの本の内容です。 アメリカの先住民族はヨーロッパから持ち込まれた病原菌と軍事力、組織力により圧倒されました。ではなぜそのような要素はアメリカの先住民族の側に備わっていなかったのか?なぜある片方の文明は発展したのに、もう片方はしなかったのか?
興味深かった話題
- 農耕により食料の備蓄が可能となり、社会にゆとりが生まれる。ゆとりが生まれることにより学術や産業技術が発達する。
- 狩猟採集から農耕に移行した時期が最も早かった地域で、人類で最初の文字が発明された。
- "近代文明社会"は"原始的社会"より優れているわけではない。確かに原始的社会に比べ、近代文明社会は物質的に豊かだし、平均寿命も長いが、すべての面で優れているわけではない。例えばコミュニティ内の暖かい結束や、個人の頭の良さでは狩猟採集民族の方が上である。1日中テレビを見てハンバーガーを食べていれば大人になれる社会と、日々危険と隣り合わせの生活をしている社会なら、後者の方が遺伝的に賢い人間が多く生き残っていると考えるのが自然である。
- オーストラリア大陸は、食料生産が独自に始まらなかった唯一の陸塊である。
著者の生い立ち
- 母は教師であり言語学者
- 父は小児遺伝病が専門の医師
- 自身は医者を志していたが途中で生物学に切り替えたバードウォッチングオタク
- 鳥が研究テーマだったため、研究のフィールドはジャングルの中。自然と原始的な人間たちの社会の中で過ごすことになり、現地の人間から鳥の名前を聞き出すのに100種類もの言語を使わなければならなかったとのこと。
言語学者と医者を親に持つバードウォッチャー生物学者。この研究成果はまさに生まれるべくして生まれたのだろうな、という印象を持ちました。
ここからは妄想ですが、
- なぜイギリス人はあんなに面倒くさい言い回しが好きなのか?
- なぜアメリカ人はあんなにアメリカ人なのか?(いろんな意味で)
- なぜ日本はこんなにガラパゴスなのか?
- なぜ俺の妹がこんなに可愛いわけがないのか?
こういった日常の話題までも地理的要因から説明できたら、いい酒の肴になりそうです。 この日本列島に日本という国が生まれたのは必然なのか、偶然なのか。私やあなたがこの世に生まれたのは偶然なのか。愛し合うカップルの出会いは運命か... 歴史はロマンですね。
お後がよろしいようで。
Here Comes Louis Smith
Apple Musicで見つけた一枚。フロント隊がカッコイイ。3曲目、サックスはチャーリーパーカーかな?と思ったら、Cannonball Adderley氏。